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最終更新: 2026-07-20

観念運動失行

説明

動作の実行プログラムの障害による失行である。動作の概念は保たれているが、実際の動作遂行が拙劣になる。特に道具使用の模倣や象徴的動作(手振りなど)の実行に障害が現れる。

なお、「物を直接操作する場面では影響しない」という広く受け入れられてきた逸話的通説は
否定されつつあり、観念運動失行は実際には物品操作の拙劣さをもたらし、
日常生活の障害に寄与することが多くの研究で示されている(模倣やパントマイムでの
際立った異常に比べると、その影響は相対的に軽度である) [1]。

病巣

主な病巣は左半球の以下の領域である:

  • 頭頂葉:感覚情報の統合に関与
  • 角回:言語の意味処理、読字、書字に関与
  • 縁上回:感覚情報の統合、音韻処理に関与

検査

  1. 失行検査

    • 動作模倣
    • 道具使用の模倣
    • 象徴的動作の実行
  2. 動作模倣検査

    • 上肢の動作模倣
    • 手指の動作模倣
    • 顔面の動作模倣
  3. 日常生活への影響の評価

    • 実際の物品を用いた操作の観察(拙劣さの有無)
    • 着衣など、記憶や問題解決を要する複雑な自然課題の観察

文献

  1. Sunderland A, Shinner C. Ideomotor apraxia and functional ability.
    Cortex 2007;43(3):359-67.(総説。PMID 17533759 /
    DOI